finish
アイロンを主とした丁寧な仕上げ作業
クリーニング店の仕上げは、主に蒸気を使用し着用中やクリーニングで生じたシワを伸ばし、形を整えていく作業です。
お客様お一人お一人の体型や、衣類のデザイン・素材は全てが違うものといってよいくらい多岐にわたっているので、機械では完全に対応することは不可能です。
全体を整え、着用したときのシルエットが美しくなるようにするには職人によるアイロンを使った手仕上げに勝るものはありません。
綺麗に洗いあがった洋服でも、そのままではお客様にお渡しできません。着用時のシワや繊維のかたより、そして洗い工程で発生するシワなどが当然生じています。
スラックスの折り目の線が着用していると徐々に消えて、全体に型崩れしていくのはわかりやすいですが、同じようにジャケットやスーツなども型崩れをしていきます。
これを、蒸気(スチーム)を熱源としたプレス機やアイロンを使用して仕上げます。
- ワイシャツなどのように熱と圧力を加えるものから
- セーターのようにふんわりと暖かさを蘇らせるものまで。
- 合成皮革や特殊素材などで熱を加えてはいけないものまで
衣類に使用される素材は増加する一方で
それに比例して仕上げの技術も高度になっています。
衣類の中には表からは見えませんが形を整えるために何枚も生地が重ねてあったり芯がはいっています。これらを注意しながら身体にあったように立体的にアイロンをかけていきます。
どのようにかけるかは職人の「長年の経験と感」としか説明のしようがありませんが、結果的にお召しいただく時に着心地良く、そして綺麗なシルエットを演出できるように仕上げます。